インタビュー

今掛勇監督インタビュー

Q.映画「UFO学園の秘密」の見どころを教えてください。

Q.本作品では、キャラクターデザインも今掛監督が手がけられたということですが、5人それぞれの魅力を教えてください。

今掛勇監督

今掛: まずレイですが、正義感が強くて、熱いヤツです。勝負ごとに負けることが嫌いだし、自分自身に負けることはもっと嫌いな性格。アンナをはじめ、友人たちに対しては、表面上はそっけないんですけど、心の底では深い愛情を持っている。高校2年生ですから将来のこととかも考えるんですが、自分の中に熱い情熱のようなものがあるにはあるけれど、それを具体的にどこに向けていいかわからないでいる。映画の中では、様々な問題に対して、不器用なくらい真正面からぶつかりながら、しだいに「本当の自分」に目覚めていきます。

 アンナは、映画の序盤ですぐにわかると思うんですけど、面倒見が良いというか、おせっかいな子なんですよね(笑)。清楚だし、頭もいい。常にまわりの人に細かい気配りもできる、5人組のまとめ役です。普段は、割と理性的な考え方をするんですけど、ふとしたきっかけで感情が爆発したりすることもある。普段はあまり表に出さなくても、やっぱり心が揺れたり悩んだりしてるってことですよね。

 タイラは、外見も良いし、頭も良いし、なんでもそこそこは上手にやれてしまえるタイプなので、逆に何か一つのことに情熱を傾けることができないでいるタイプ。性格もいいから誰からも愛されてはいるんですが、実はクラスメートからはちょっとお調子者のようにも見られている。本人としてはそんなふうに思われているなんて思ってない。大きな挫折もないかわりに、大きな挑戦もしない。テキトーに妥協して生きていけばいい…。そんなふうに考えているタイラが、映画の中でどんなふうに変化していくか、ぜひ見守ってやっていただきたいです。

 ハルは、天然っぽいところがあって、クラスではちょっと「浮いてる」キャラかもしれませんね。といって他人の気持ちがわからないわけではなくて、むしろよく感じる方なんですが、それだけに、自分が求めているものが他の人とは少し違っていることに戸惑っていて、それで心が揺れている。一見、穏やかで大人しそうに見えますが、内面は意外と強いものを持っている。だからこそ、簡単に他人に合わせて生きていきたくない。でも、やっぱり、自分には自信が持てないし…と。揺れる、揺れる。

今掛勇監督

 エイスケは・・・(笑)。だいぶ変わってる人です。というか、こだわりの強い人。他人にとってはどうでもいいことでも、エイスケなりのこだわりがある。興味のあることに関しては知識も深い。マイペースで、他人の目なんか気にしない風なんですけど、反面、変なところで異常に恥ずかしがったりするシャイなところがある。個人的には非常に興味深いキャラです。

 僕はそんなキャラクターたちと、もう何年もつきあってきて、彼らが日本や世界のスクリーンで大活躍することを願っています。だから、彼ら一人一人に命を吹き込んでくれる声優のキャスティングについても、こだわらせていただきました。日本の素晴らしい声優さんたちから、もうこのキャラクターにはこの人しかいない!という気持ちでお願いしました。仕上がりを楽しみにしていてください。

キャラクターたち

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