ナンだパンださん(66歳・京都府)

夕暮れの西空にUFOらしき物体が円を描いた!

今から約30年前頃(1985年頃)のことです。

父と二人でお墓参りに行きました。

墓地は福知山駅の南方約800mにある大谷公園です。父は花を供え線香に火を点け合掌して何やら唱えています。私も合掌して何かを唱えようと思うのですが、私には宗教が身に付いていないので何と言って唱えたらよいのかわかりません。父は多分「南無阿弥陀仏」と唱えたのだと思います。私も同じように唱えればそれで済むことなのかもしれませんがそれでは何か釈然としません。どうしようかなと考えていて、ふっと思い出したのがジョージ・アダムスキーの書籍の中の印象的な一節でした。

当時(あるいは少し前)の私はジョージ・アダムスキーの残した宇宙哲学ともいうべき一連の著作集を読んだり、日本GAPというジョージ・アダムスキー関連の研究会に所属したりしていました。

その一節とは「恐怖が心の主人公になっている」というものです。「地球上のほとんどあらゆる人間を支配しているのは恐怖であり、恐怖が支配的な要素になっていることに気付いている人はほとんどいません」というようなことが述べられていました。「地球人の心は、知識と信念の欠如によってひき起こされる恐怖を通じて働いている」というのです。

高台にあるその墓は当時亡くなった叔父のものでした。

アダムスキーを思い出したおかげで、叔父に安らかであってほしいという願いを込めた言葉を見つけることができました。そして合掌して「願わくば、すべての恐怖から逃れることができますように」と小さく唱えたのです。

唱え終えてから墓石を背にして振り返った視線の先、夕暮れの西空に一つの楕円形の球体が浮かんでいるのを見つけました。

高台に立っていた私と同じか少し高いくらいの高度です。銀灰色の表面はなめらかな金属質のように感じました。

そのまま見つめていると、ゆっくりと円を三回描きました。

つまり大空に円を描くように、こちらから見て時計回りに三周しました。そして三周し終わった途端に、一瞬で跡形もなく消えてしまいました。その間、20秒から30秒程度だったと思われます。

距離は70mから200m、物体の大きさは直径50cmから1mぐらいだったように思います。空は晴れていて障害物も無く、見通しのよい状態でした。

珍しい光景なのですが、私の心は何ら動揺もなく落ち着いていました。たった今見たものが地球上のものではない、ということは何故か理解していました。

当時宇宙船といえば、いわゆるアダムスキー型か葉巻型母船しかイメージしていませんでしたので「あこがれのアダムスキー型」ではなく「小さな玉」だったことにややがっかりした気分だったことを覚えています。あとで知ったのは、そのような「偵察機」もあるらしいということでした。

不思議なのは、あたかもアダムスキーの言葉を思い出したことに呼応するかのような出現であることです。アダムスキーの言葉は思い出しましたが、宇宙機については何も考えてはいませんでした。円を三回描いた意味も解りません。私に三重丸を付けてくれたというのなら嬉しくもありますが、その裏付けとしての実感は薄いです。

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