ユリ・ゲラーもビックリ?ジョンが会った昆虫型宇宙人4人組

ジョン・レノンが出会った宇宙人

 このUFOと関連があるのかないのか、ジョンは翌1975年(月日は不明)に、今度はエイリアンと遭遇することになる。この場合は遭遇者は彼ひとり。当時、ジョンはよりを戻したオノ・ヨーコと暮らしていた。通称ダコタハウス(ニューヨーク西72番街1)の7階だ。後年、ジョンが殺害されるのはこの建物の前でもある。

 エイリアンの話は内緒にしていたが、ジョンが思わず打ち明けてしまった相手が、超能力者ユリ・ゲラーだった。のちに30年を経て、ユリを通じてマスメディアにこの話は一気に流れていく(2004年、英テレグラフ紙)。

 二人が初めて会った頃、ユリ・ゲラーはスプーン曲げの超能力者としてブームの真っただ中にいて、時の人であった。ジョンはユリに、
「僕は他の惑星に生命体が存在すると信じているし、地球に訪れていて僕たちを監視しているかもしれない」

 と語っている。ジョンが話した内容は次のような体験談だった。

「半年前のことだ。そのとき、僕は家でヨーコと寝ていた」

 すると突然、ジョンは目が覚めた。ドアから強烈な光が漏れてきたからだ。すきまや鍵穴から光が射しこんできて、あたかも侵入者がサーチライトを持ってそこに立っているか、それともアパートが火事になってこうこうと燃えているのか、いずれにしても、ジョンはベッドを飛び降りた。ヨーコはまったく気づかず、石のように眠っている。

「僕はドアを開けたんだ。するとそこには4人がいたんだ」

 それは、「人間のようで人間でないもの」たちだった。

 彼らは昆虫のように小さかった。大きな昆虫の目と小さな昆虫の口を持っていた。昆虫人間(バグ・ピープル)? その彼らがゴキブリのようにぞわぞわと近寄ってきた。
「こいつらを外に放り投げだしてやろうと思って一歩踏み出したら、なんというか押し返されてしまった。僕に触れずに意志の力とテレパシーで押し返してきたんだ」

「それから?」とユリが聞くと、

「わからない。何かが起きたんだ。何が起きたかは聞かないでくれ。とにかく僕は忘れてしまったか、ブロックされてしまったか、思い出させたくないんだろう。でもしばらくしたら、彼らはそこにいなくて、僕はベッドでヨーコの隣にいたんだ」

 あとで気づいた時には、

「手にこいつを握っていた。彼らが僕にくれたんだ。」

 そう言ってレノンはジーンズのポケットから取り出してみせた。それは、大きめのクルミぐらいの大きさの金色のものだった。硬くてなめらかで、印のようなものも見当たらない。

「こんなもの見たことがないな」

「気味が悪いから持っていてくれ。それが他惑星への切符だったとしても、僕は行きたいとは思わない」

 こうしてユリはプレゼントされた金の卵をジョンの形見のように所持することになった。今もネット検索すると、金の卵を持つユリ・ゲラーの写真が出てくる。保存状態がよさそうだ。こういうものはどこかのタイミングで消失する可能性がありそうなのに、よくお持ちだと思った。それにしても、これは一体何だろう。惑星へのチケットなのか。宇宙人の通信デバイスなのか。ひところ流行ったチョコエッグの金色バージョンにも見えてくる。特に分解して調べたような話は載っていない。

 それはさておき、そもそもジョンが会ったのは本当に宇宙人だったのか。記述はこれ以上ないから、なんとも致し方ないが、昆虫型宇宙人というのは日本ではマイナーかもしれないが、アメリカではカマキリ型宇宙人などいたってポピュラーな存在だ。「インセクトイド」なんて言われたりもする。日本だって、幸福の科学の霊査でも、ハチのような昆虫眼をもち2本の触角をもつ宇宙人の存在が判明したり、「昆虫型で6本の手足を持つもの」などもいることがわかっているのだ(大川隆法著『「宇宙の法」入門』『宇宙人による地球侵略はあるのか』、共に幸福の科学出版刊)。昆虫型宇宙人の存在は記憶しておくべきだろう。

 さて、打ち明け話でジョンは「ドラッグはやってない」とユリに釘をさしている。

「僕はこの話を(今までに)2人に話した。1人はヨーコだ。彼女は僕を信じてくれた。理解はできないけど、僕が嘘をついていないってことは知っている。もう1人、他の人(女性)に話したが、笑って信じなかった。僕が(ドラッグで)ハイになっていると言ったんだ。確かにハイはハイだったが、そんな不気味なもの見たことがなかったからだ。僕はその夜は(ドラッグを)やってないし、夢も見てなかったし、トリップ(ドラッグによる幻覚)もしていなかった」

 つまり麻薬癖のある彼としては、やっていないと太鼓判を押しているわけで、しらふだったから、本当だったんだよいうことか。興味深いのは、昆虫人間に遭遇したあと、どうも、ジョンは一瞬意識を失っているらしいことだ。気づいたときにはベッドにいたとは、ただごとではない。一瞬は一瞬ではない。二瞬でも三瞬でもあるかもしれない。時計を見ていてくれたらと思う。その間、オノヨーコはずっと寝ていたというので、まさに宇宙人がアブダクションしてもオッケーな状況だったわけだ。いや、オノヨーコは宇宙人に眠らされていたのかもしれない。はたしてジョン・レノンはアブダクションされちゃったのだろうか。そうだとしたら、何かされたのだろうか。ちなみに、ジョンは死ぬまでCIAやFBI、そして宇宙人にストーカーされていたと書いているものもある。ますますもって怪しい。

 一方で、この宇宙人話は作り話だと書いているものもある。もう35年も前のお話だし、肝心のジョンもあの世に還っているから、判断のしようがない。ユリ・ゲラーだって30年もたってから告白しているわけだから、あいまいさが伴ってもおかしくはあるまい。ということで、ジョンは宇宙人やUFOについてもいろいろと突っ込みどころ満載の話題を残しておいてくれたことに、感謝をしなくてはと思った次第である。

(アカイ★コウジ)

UFO目撃情報記事
四コマ漫画ノンフィクション
WANTED! 宇宙人!!
WANTED! 宇宙人!!

SHARE